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「南丹の森を知る」全3回の学びとつながりの場、参加受付中!

こんにちは!

急に秋めいて、朝晩はヒヤッとする空気。
この地域のこの季節はこれ!という霧の朝が戻ってきました。

南丹市一帯ではここ1,2か月ほどあちこちでクマの出没や目撃が相次いでいます。
栗や柿をそのままにしているとクマをおびき寄せるので切った方がいい、などとも言われ始めていたり・・・

鹿やイノシシなど森の動物たちが里に下りてきて田畑や庭を荒らしてしまう「獣害」は、特に農業をされている方にとっては、すでに長い間大きな問題にはなっていましたが、クマもここまで身近にきているとなると、心配事がどっと大きくなったと感じるこの頃です。

こんな状況になるとは意図せず、ですが、11月~1月にかけて全3回で「南丹の森を知る」と題して、視察、体験、講座、ディスカッションを織り交ぜた「森」の今後をみんなで考える場を開催します。

2022年に開催した第1回目の「農×地域シンポジウム 未来を耕す~これからの農と地域を考える~」では、分科会の1つとして、「森林と農村~里山を守れるか?!~」のお題のもと、森林組合や猟友会の方を講師に森林管理や獣害対策の現状について学び、参加者の方からは「自然災害での土砂災害が心配」、「誰の山なのかわからない」、「すでに荒れ過ぎて山に入ることもない」、「獣害がひどくて困る」、「林業につく若者が少ない」、などなどいろいろな視点からの課題が出て来ました。

そしてわかってきたのは、農業の担い手も少ないけれど、森や山となると、食べ物や燃料をとりにいくわけでもなく、日々の暮らしでの関りが希薄すぎるため、関心をもってもらうことがまずもって難しいということ。(=担い手につながりにくい??)
そして、森や山の環境や生態系と農業を含めた里山に住む私たちの暮らしは、多くの人にとって直接のかかわりはなくとも、深くつながっているということ。

このシンポジウム以降、いろいろな話し合いを重ね、試行錯誤をし、やっと今回、森についての場を持てることになりました!

「南丹の森を知る」は、生物多様性、林業、学びや遊びの場としての森林の利活用、の3テーマを切り口に、森の現状や課題を共有し、今後どのような取り組みやかかわりづくりができるのかを模索する場です。

いろいろな森とのかかわり方・・・初めて木を切る現場に。

 

いろんな森とのかかわり方・・・子供たちの遊び場に!(動物の気持ちになってみる)

 

3回ともに違う森に行き、それぞれのテーマの視点で森を見て、体験し、
講師の方たちに学び、ご参加の皆さんで課題や経験、今後取り組んでいきたいことなどを共有するー
そうすることで、すでに森に関わっている人も、これから関わりたいという人も、
いろいろなスキルや経験、思いを持った多様な人たちが今後への森への関わり方や取り組み方を改めて一緒に考える、そんな場を目指しています。

農の担い手、森の担い手、里山の担い手へ・・・つないでいきましょう。
是非ご参加ください!

南丹の森を知る

第1回 11月4日(月)「獣害から森を再生する自然配植とその技術」
人里で田畑や庭を荒らす動物たちの元の棲み処である森をどうやってもう一度豊かな森にし、崩れてしまったバランスを作り直すのか。自然配植は「自然のもつ豊かで多様な力をうまく生かしながら緑を創造し保全する技術」と言われています。南丹の森を歩き、その考え方と技術を学びます。
講師 自然配植技術協会会長 高田研一さん
ファシリテーター 特定非営利活動法人テダス 田畑昇悟さん

9時半集合@「天引倶楽部」(住所:園部町天引下北3-1)
→講義+山林視察+ディスカッション
15時頃 終了予定

対象:獣害に困っている地域住民、森の再生に関心のある方、 地域や個人所有の森の再生を実践したい方、など
20名程度

第2回 11月30日(土)「林業の施業地視察@日吉町と市民による取り組み事例@びわ湖源流に学ぶ」
利活用の激減による森林の荒廃や自然災害でのさまざま森林被害など多くの課題がある中で、“林業”が担う役割とその担い手育成について、多様な林業の事例から考えます。
講師 日吉町森林組合 堀田暢さん & 朽木GreenKONG 廣清乙葉さん
ファシリテーター 自伐型林業家 林益郎

9時半集合@ 「日吉町森林組合」(住所:日吉町殿田尾崎8-1)
→日吉町森林組合施業地視察+事例紹介+ディスカッション
16時頃 終了予定

対象:林業に関心のある方、林業従事者、山主、地域の森/山の整備をしたい方、など
15名程度

第3回1月19日(日)「“痕跡探し”で森の動物を知る」
南丹の森にはどんな動物がいて、どんな生活をしているのでしょう?“フィールドサイン”と呼ばれる動物の痕跡を探しながら、森の生き物たちとつながる学びや体験の場づくりを実際に体験し、実践につなげます。
講師 南丹Wildlife tours 榎本拓司
ファシリテーター 特定非営利活動法人つむぎ 前田敦子

10時集合@「ハピろー!の森京都」事務所前(住所:南丹市日吉町天若上ノ所25)
→講義+体験+ディスカッション
15時頃 終了予定

対象:森を活用した環境学習や遊び場づくりに関心のある方、教育現場にかかわる方、など 15名程度

<3回共通事項>
参加費:1,000円(いずれも資料、保険代含む)
申し込み:名前、電話番号、参加希望の回を tsumugi.nantan@gmail.com にメール
持ち物:昼食、飲み物、筆記用具 服装:森で活動できる服装、歩きなれた靴

チラシダウンロードはこちら

この事業の実施には、独立行政法人環境再生機構「地球環境基金」を活用しています。

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\日本初!民間で作った移住ガイドブック「楽しい移住」/京都の里山、南丹市に移住した女子3名が作りました。8組の先輩移住者に徹底取材、多様な生き方暮らし方”これからの移住スタイル”をご紹介。実は知らなかった田畑の取得方法や古民家購入のノウハウなど。2019年3月発刊、全104ページオールカラー読み応えたっぷり。

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