2月15日(土)開催の農×地域シンポジウム2025「未来を耕す~根をはり つながる 道づくり~」、準備が着々と進んでいます。
今回初となるとても楽しみなプログラムの1つ「つながるマルシェ」。
この地域でさまざまにお野菜などを作る人、地産の材料をつかっておいしいご飯やおやつを作る人、地域を元気にする取り組みをしている人たちなどが集まっています。
有機たい肥を作っている会社や、新たに農業を始めたい+移住にも興味がある!という人たちへの相談デスク、農業関連書籍の販売などもあり、かなり面白く、濃ゆい場になりそう・・・
そして、そんなマルシェにて、これも今回初となる「タネの交換会」を開催します。
たねの交換会って?
たねの交換会は、自分で育てた野菜などをたねになるまで育てて種取りをする、いわゆる”自家採取”の種を持ち寄り、交換する場です。
ちょっと調べてみると明治時代から行われてきたそうで、なかなか交流することがない地方各地の農村の人たちが集まり、よりよい種を交換し、広めていくことで、農村や農業の発展をしていこう、とはじまったそうです。
自分がたねの交換会に参加した際や、参加した人のお話を聞いてみると、とにかくわくわく感がいっぱいつまっている場なんだなと感じています。
「こんな種があったんだ!」、「これ育ててみたかった!」、「食べてみたい!」(←これが一番だったりする・笑)などなど。
だれかが時間をかけて採ったたねを自分が受け継いで芽吹かせることへの何とも言えない楽しみな気持ち・・・ついついあれもこれも、と手が伸びてしまいます。
たねをつぐこと
自家採取は実はけっこう時間と労力がかかる作業で、野菜の場合は、収穫せずに残した野菜を、花が咲き種が実り、きちんと熟すまでずっと畑で見守らなくてはなりません。豆やお米なども、動物や虫にやられないように管理しながらきちんと乾燥させ、適切に保管するなどの手間がかかります。
昔は普通にされてきたことのようですが、現在では種取りをしている人は本当に少なくなったとのこと。ご近所の農家さんにきくと、「種取りしている人は絶滅危惧種やで」と言っていました。「家族で食べる分のたねを大事にとってつないでいるけれど、この世代で終わりになるかもな」とも・・・
地域の気候風土に合ったたねは、その土地ならではの食文化にもつながっていたり、同じ品種でも、ある地域で育った種が、別の地域にはなかった”強さ”をもっていたり・・・
個々でそれぞれに継いできたたねを交換する、という中には土地に根付いた独自のものを守るということや多様性を守るということなど、重要な役割があるといわれています。
そして「良いものをみんなで共有していこう」という考え方があったからこそできた場でもあるのだなと思います。
美味しい野菜をみんなも育てて味わってほしい。
大事にとったたねを無駄にはしたくないから、継いでくれる人たちに分けたい。
たねを継ぐ楽しみをみんなと共有したい。
循環の中で手にすることができるたねを「買う」のではなく、継いでいきたい。
・・・いろいろな思いがたねの交換会には詰まっています。
たねの交換会@農×地域シンポジウムに参加するには・・・
以下に参加の方法をまとめます。
たねを持ち寄る人が記入する「たねのプロフィールシート」や注意点なども書かれていますので、よくご確認の上、ご参加ください。
「交換できるたねがない!」という場合も参加できますよ~↓
<たねの持ち寄り方>
①持ち寄るたねは自家採取したものに限ります。「種苗法登録品種」の持ち込みは不可です。
②たねは種類別にビンに入れてお持ちください。1種類あたり1ビンでお願いします。少量でもかまいません。
③たねの交換会デスクにてプロフィールの記入(または以下からダウンロードし、記入したものを持参)をお願いします。
④デスクにビンを置いた後は、もらいたい人が自由にたねを取り出し持ち帰ります。
⑤「交換会」ですので、たねの販売、たねにたいしての金銭のやり取りは不可です。
※「たねのプロフィールシート」はこちらからダウンロード
※「当日会場には行けないけれど、たねを託したい!」という場合は、シンポジウム事務局までぜひご連絡ください:事務局メール nantanmiraitagayasu@gmail.com
<たねのもらい方>
A.交換デスクにおいてあるビンから、残量を考慮し、たねをとってください。使用済み封筒など、たねを持ち帰れる袋を準備しておきます。
B.たねのビンにかかれている番号を見て、掲示されているたねのプロフィールから詳細をご確認ください。(写メで記録、またはメモ用紙を準備しておきます)
C.他のビンのたねと混ざらないように、また、たねをこぼさないようにご注意ください。
D.「交換するたねがない!」という場合は、交換会運営への協力として、ドネーションをお願いします。
たくさんの”たね採り人”や”たね継ぎ人”に出会えることを楽しみにしています!
特定非営利活動法人つむぎ・農×地域シンポジウム実行委員会
E-mail: nantanmiraitagayasu@gmail.com
\日本初!民間で作った移住ガイドブック「楽しい移住」/京都の里山、南丹市に移住した女子3名が作りました。8組の先輩移住者に徹底取材、多様な生き方暮らし方”これからの移住スタイル”をご紹介。実は知らなかった田畑の取得方法や古民家購入のノウハウなど。2019年3月発刊、全104ページオールカラー読み応えたっぷり。