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集落内引きこもりのススメ

こんにちは。お久しぶりです。前田敦子です。世間ではいろいろなことが起こっていますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。今回はわたし的リアル自粛生活をレポートします。

世の中に緊急事態宣言発令

私は普段は山のガイドをしており、春から本格的に活動再開の予定が、ずっとお休みになりました。

私は仕事柄、体力を維持しなければならないので、集落内を歩いたりしていました。「自宅待機」は田舎にはそぐわないです。。というのは外を歩いてもなかなか人と密になることとがなく、自宅だけにいる必要がないからです。現に6km歩いた日も、人間遭遇0人(鹿2頭)という結果でした。「集落内待機」ということになるでしょうか。

3~5月は買い出し以外はほぼ集落に引きこもりでした。普段は仕事で早朝から電車で大阪へ出たり、車を運転して職場(山)へ行ったり、夜は地域の会議に出たりという日常ですが、どれも中止でした。それが・・・なんと楽なことか!!交通費でばかすかチャージしていたお金(あとで戻っては来ますが)も払わなくて良いし、ガソリンは使わないし、「何時までにどこそこに行かなければ」といったストレス(だったと気づきました)とも無縁の生活。幸せ!

仕事せずに何をしていたのか。というと、ちょうど春で、山菜が次々出てくるシーズンでしたので、山菜とりとあくぬき、調理を延々としていました。

ふきのとう、ふき、たらのめ、いたどり、のびる、かんぞう、タケノコ、お茶の葉‥等々。

お茶の葉はもんで、自家製の緑茶と紅茶をつくり、ドクダミはホワイトリカーに漬けて化粧水にしました。

 

 

 

 

いつもだと春の仕事ラッシュ時期に重なるのですが、今年は好きな時間に心ゆくまで野草を採取し、焦ることなくゆっくりと調理できました。今年はタケノコが豊作で、自宅の山のタケノコはイノシシに食べられるのですが、もらいもので4回は食べました。

「もらいもの」というだけあって、人と接触もありました。もちろんマスクをつけて気を付けましたが、互いに集落から出ていないし、会うのが屋外なのでぴりぴりした緊張感はありません。

野草を食べ、シカ肉をもらい、外食もしないので、食費があまり出ていきません。人に会わないので服を買ったり髪を切ることもなく(というか自分で切って遊んでた)、この間出費がとても少なくなりました。

敦子、露天商になる

また、3月から暇になったので、かねてから取ろうと思っていた「露天商許可」を保健所に取りに行き、家の前で簡易的なカフェを週1で始めました。宣伝はせず、歩いてこれるご近所のお年寄りが対象です。お年寄りたちもディサービスやサロンが無くなって暇しているところでしたので、歩いて行ける野外のカフェはありがたかったようです。(7月もまだ続けています。毎回10人前後集まり、盛況です。8月からは子供向けに川遊びの日もはじめます。)

心の声をきく

まとめると、世間みんながお休みなので、「忙しく働かなくちゃ」というプレッシャーがなく、自分のしたいことを追求できました。「やらされること」ではなく「やりたいこと」を大切にする(自分の心の声をきく)と、自分の生活が豊かになります。また、何時何分という時間でくぎるのではなく、朝、昼、夜くらいの枠で自由に動いて良いことが心に潤いを与えてくれました。歩いて動ける範囲で畑仕事などし、ご近所さんや家族と交流を深めるだけで、こんなに幸せになれるんだと気づくことができました。

以前の生活に戻ったとしても、やらないといけないことに惑わされず、自分のやりたいことに従う時間を中心にしたいと思います。

自粛の間、田舎はどこも集落内に滞在する地元民が増え、会話が増え、いつになく草刈りが行き届いて農地が綺麗になっていたようです。

緊急事態宣言解除後

6月に緊急事態宣言が解除されたあとは、ぼちぼち会議や外出も増え、スケジュール帳の予定も詰まってきました。ただしお金にはなる仕事ではありません!友達を誘ってきのこ観察会をしたり、地域のイベントで夏野菜カレーを作ったり、つむぎを知って移住に興味を持った人を案内したり、してます。

今のこの楽しい暮らしを、他の人にも体験してもらうことで生計も立てられたら、と模索中です。

詳しくは、私の活動屋号「ふくろのねこ」で見てみてくださいね。

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京都の田舎で暮らしてみたい

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