9月25日(土)と10月2日(土)、南丹市の八木町船枝地域と日吉町中世木地域でそれぞれ、「農×移住フィールド連続講座―草と土とまなぶ1日」の第1日目が開催されました。
南丹市内からも、周辺都市からも多数参加があり、訪れてくれた地域の事を学びながらも、おたがいの情報交換にも花が咲いた様子。どんな体験だったのか、初日をまとめてご報告します!!
座学&稲刈り体験@八木町船枝
黄色い花咲くあずき畑が一面に見渡せる、旧新庄小学校で参加者のみなさんの自己紹介から始まった八木町での1日目。短めに、とお願いしながらも、もっと聞きたい!と思わせる皆さんの”小さい農”、”移住”、”何を学びたい?”などにまつわるエピソードが盛りだくさんでした。
プログラム1つめの座学では、南丹市農業推進課と、南丹市農業委員会事務局から職員さんにお越しいただきました。
ここらへんではどんな作物が作れるの?お米の品種は?土の検査はどうやったらできる?などから、農業に向いてる人ってどんな人?など突っ込んだ質問にも丁寧に答えてくれる農業推進課職員さん。思わず笑ってしまうクイズも準備してきてくれました。
農業委員会とは何ぞや?から農地を利用したい場合には避けて通れない「農地法」について説明してくれた農業委員会事務局職員さんにも、ヤギなどを飼いたい場合はどうしたらいい?移住したい物件に大きな農地がついている場合は?などと、それぞれ知りたかった!という質問が飛び交いました。
事前注文限定のランチは、地元食材と調味料まで手作りの、竹皮でつつまれた体にしみるお弁当。この地域に移住してきた、若手料理人さんが手がけてくれました。ん~美味!
午後は、このプログラムの地元受け入れ団体である「やぎ地立計画」が、春に地域の子どもたちと手植えをしたもち米の田んぼで稲刈り体験。予想以上の日差しと暑さの中、皆さん最初は無心に、慣れてきたら次第に会話も増えて、こちらも予想以上の速さで刈り取りが進みました。
「やぎ地立計画」立ち上げメンバーの用澤菜奈子さん(集合写真前列一番左)は、船枝への移住2世代目。ふるさとの原風景をずっと残していきたい、という思いで地域の手が離れていってしまった小さな田畑をいくつも担い、猟や獲物の解体もし、「あぜ道ファッションショー」や「コウノトリの暮らせる田づくりプロジェクト」なども運営しています。この地域への移住相談も受けているパワフルさのもとは、「この土地が大好き!」ということだそう。それだけ愛される地域も嬉しいですね。
最後は刈り取って”はざかけ”されたお米の前でパチリの講座@八木でした。
農地訪問&刈払い機(草刈り)講習会@日吉町中世木
日吉町中世木での1回目も晴天に恵まれました。自己紹介の後、農業委員さんのお話を聞き、地域の農地訪問にでかけました。日吉町中世木は八木町と違って山間にある小さな集落です。
案内してくれるのは地元農家の吉田さんです。ユニークなベトナムの?日笠をかぶって説明してくれました。
現地を見ながら、いねせき(田んぼに水を入れるための堰)や獣害対策の電柵、用水路の管理の仕方、草刈りの仕方などの話を聞きました。「どうして農地の周りだけでなく、山裾も草刈りするの?」など質問もたくさんしていただき、有意義な時間となりました。
帰ってきて、お楽しみのお昼ご飯。日吉町に住んでいるとっておきの料理人に頼んだ真心たっぷりのお弁当です。あちこちから「おいしい」の声が聞かれました。ゆで落花生や食用ほおずきなどみなさん興味深々。
午後は草刈りです。日吉町森林組合から来られた講師の先生が、資料に沿って丁寧に使い方やメンテナンスの仕方などを教えてくれました。そのあとは実践。チップソーの草刈り機をはじめはこわごわ、だんだん慣れて使っていました。
濃い学びの1日、八木でも中世木でも、あっという間に終わってしまった、という印象でしたが、「田舎で小さい農をする」イメージが皆さん、少しついたでしょうか?
2回目の学びもお楽しみに・・・
\日本初!民間で作った移住ガイドブック「楽しい移住」/京都の里山、南丹市に移住した女子3名が作りました。8組の先輩移住者に徹底取材、多様な生き方暮らし方”これからの移住スタイル”をご紹介。実は知らなかった田畑の取得方法や古民家購入のノウハウなど。2019年3月発刊、全104ページオールカラー読み応えたっぷり。