こんにちは、つむぎのドワイヤーはづきです。
長~い梅雨もそろそろあけるのでしょうか?
家の周りではどっと来た蒸し暑さの中にセミの鳴き声が聞こえ始めました。
夕方にはちょっと涼しくなった風のってヒグラシがカナカナ声を響かせています。
しんみりととてもよい音・・・
さて、つむぎでは、この秋から「農×移住」をテーマに、フィールドとオンラインで連続講座を始めるべく、準備を進めています。
なぜつむぎが「農」?
メンバーそれぞれですが移住して数年、この土地にどんどん愛着がわいてくると同時に、
5年後、10年後、今見ているこの豊かな里山の環境が続いていくのかな、と考えるようになってきました。
今、現役で地域の農をささえているおじいちゃん、おばあちゃんたちが、
「いつまで畑ができるかねぇ」とぽろっとこぼす時・・・
草刈りをする人手がおいつかないで、草丈が高くなった耕作放棄地を見る時・・・
どんどんふえる鹿たちが、森や田畑ではあきたらず、軒先まで花や野菜苗を食べに来てしまった時・・・
高齢化や子どもたちが少なくなる中で、村のお祭りや行事の規模が小さくなっていくのをほんの数年いるだけで感じる時・・・(特に、この状況で取りやめになって、今後再開できなさそうな行事も・・・)
ここに住む子供たちは、大きくなったら、集落のおじいちゃんやおばあちゃんのように田畑や森をちゃんと活かせているだろうか、と想像する時・・・
里山の風景は、人の手が丁寧に入って初めて維持されるもの。
大きな機械で均一に整備できるものではなく、
その土地の形や水の流れや植生をよくわかった、やわらかい人の手で作るもの。
汗だくになりながら、腰が痛いとぼやきながら、土まみれにもなりながら。
そして家族や集落全体で担ってきた”農”は、そこから生まれてきた祭りや伝統行事などと共に、里山の風景の中心にあるものです。
今更ながらスローライフはスローでないことを何度も実感しながら、
自分も含めて移住してきた人たちが、少しでも農やこの里山の風景を
受け継いでいく担い手になっていけたらいいな、と思いました。
農×移住フィールド&オンライン連続講座
これまでも、移住者に農地を探しているけどなかなかない、とか
野菜をそだててみたいけどやったことがないからどうしよう、などと相談されることがありました。
実際のところ、農地は農地法で守られていて、”農業者”でないと扱えない、とか、
農地の利用にはほんとうにたくさんのルール、それも地域によって異なるもの、があったりします。
公的にも、小規模でやりたい、自家用にやりたい、という人たち向けのサポートがほとんどないようです。(営農したい人たち向けには技術面でも資金面でもいろいろなサポートがあります。)
でも、「やりたい!」と思う人たちがいて、
さらにこの社会状況の中で、地方への移住や、農的な暮らしに再び関心が高まっている今、
そして担い手が必要!というここにいて、
これはマッチングするしかないでしょう、というのがつむぎの答えでした。
嬉しいことに、南丹市の移住や農業関連の関係部署との連携も始まっています。
つむぎとして何が出来るか模索しながらですが、まずは学んでみる、やってみるところから、の農×移住連続講座、なのです。
フィールド連続講座には、農作業の基本の基本、草刈り機(刈払い機)講習や
(そう、草との闘いに備えるのだ!)、農地のルールを学ぶ座学、農業体験などを盛り込んでいます。
オンライン連続講座には、”農”っていってもどこから始めたらいいの?や、
移住の目的に”農”が含まれる、という人にむけて、
移住して農的暮らしを始めた人たちや現役農家さんからお話を聞いたり、
南丹市で実際に農×移住の暮らしが体験できるスポットを紹介していきたいと思っています。
これまでにご縁をいただいた地域のみなさん、これからご縁をつむいでいく皆さんに協力してもらいながら、一緒に作る農×移住連続講座。
開始は今年の9月頃を予定。
詳細が決まり次第、このホームページで随時お知らせしていきますので、
乞うご期待!!
\日本初!民間で作った移住ガイドブック「楽しい移住」/京都の里山、南丹市に移住した女子3名が作りました。8組の先輩移住者に徹底取材、多様な生き方暮らし方”これからの移住スタイル”をご紹介。実は知らなかった田畑の取得方法や古民家購入のノウハウなど。2019年3月発刊、全104ページオールカラー読み応えたっぷり。